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演奏家も所属していた、フィリップス。

カセットテープ、CD、ヘッドフォン、スピーカー…音にこだわるフィリップスはかつて、レコード・レーベルでもあった。

演奏をもっと気軽に持ち歩けるよう、それまでの常識を覆す形状を実現したカセットテープ。驚くほどの音の長期保存を可能にしたCD。フィリップスはいつの時代も、音の再現性の高さを飽くことなく追求し、革新的な製品を世に送り出してきました。その技術力が現在では、ヘッドフォンやスピーカ―の中に息づいているというわけです。では、そのフィリップスが、かつてそうそうたるミュージシャンたちの所属するレーベルでもあったことをご存知でしょうか。

まず円盤に閉じ込めたのは、ヨーロッパの音。

家の中にLP盤が保存されていたら、円盤の真ん中にPhilipsのロゴマークを見ることができるかもしれません。1950年、まだCDはおろか、カセットテープさえも発明されていなかった頃。お膝元であるオランダで、フィリップス・レーベルは産声をあげました。世界で初めてLP盤が発売された2年後、そしてロックが誕生するほんの4年前のこと。当時、すでに世界的電気メーカーとしてだけではなく、音響メーカーとしての地位も確立していたフィリップスの、レコード部門としての出発でした。そのレーベルが当初、力を入れたのが、クラシックのレコーディングです。クラシック音楽の故郷であるヨーロッパ発のレーベルとしては、当然のことだったのかもしれません。録音したアーティストたちも、オランダが誇る指揮者ベイヌムや伝説のピアノ奏者ハスキル、そして日本では唯一クラシックレコードでミリオンセラーを記録したイ・ムジチ合奏団など、クラシック界の一流アーティストたちが名を連ねています。

ひとつのレーベルのこだわりが、音の名前に。「フィリップス・トーン」。

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